海と愛 

日々の暮らしと思うこと

4月某日

 

 散歩の途中、白木蓮の様子を見に行く愛しの白木蓮 - 海と愛

    散った花弁がミイラのように茶色く乾いて地面を覆っている。あの、白く豊潤でやわらかかった面影見る形も無い。満開だったのはほんのしばらく前の事なのに、もうずい分時が経ったように感じさせる。  

 花が散った後の枝は、枯れた花芯のそばに若葉が萌え出て、あれほど麗しく美しかった開花の時期などとりたてて何事もなかったかのように、淡々といのちの歩みを進めていく様。

 

 青空を、飛行機が雲を引いて飛んでいく。

 引くそばから消えていく雲の脇に、早朝からずっと消えずに残っている飛行機雲がある。

 同じ空で、カラスととんびのバトルが繰り広げられている。とんびがカラスを刺激したのか、とんびがカラスに追われている。このコンビ、いっつもバトルしている。

 土鳩、トンビ、からす、、鳥は大好きだが、これらの鳥はあまり好きになれない。人間臭い卑しさが感じられて、、。可愛さや愛おしさ、品格。人間社会でなかなか見られないものを、鳥や自然に求めている。それも又、わたしのエゴかもしれないと思う。

 

 桜はまだ見頃。

 この時期を大切にしたい。

 ふと聴きたくなって、アンジェラ・アキさんのサクラ色を再生する。続いて流れてきたHOME-piano ver-に何故か涙が溢れる。

 散歩の途中に困ったナ。。

 まぁ、いいか。

 こんなに美しい景色の中にいるのだもの。